会津三十三観音 第6番札所 勝観音(すぐれかんのん)は雄国パノラマライン沿いにあります。
喜多方市内から雄国へ向かって道路左側です。
前後に取り立てて何もないところで、車で何の気無しに走っていると通り過ぎます。
勝福寺、仁王門
仁王門です。
左右に金剛力士像が安置されています。
「山門」について調べました。
鎌倉寺時代以降、寺院に「山号」(仏教の寺院の名称の前に冠する称号)が付けられることが一般的になってから、寺院の表門を総称して「山門」と呼ばれるようになりました。
なので、平地でも「山門」であってるようです。
ちなみに、勝福寺の山号は松島山(しょうとうさん)
山門にある金剛力士像。
開口の阿形(あぎょう)像と、口を結んだ吽形(うんぎょう)像
勝福寺、手水舎
最近行った、東山温泉 羽黒山湯上神社よりはちょっと寺社らしい手水舎
奥に鐘楼がありました。
勝福寺、勝福寺観音堂
立派な茅葺きの屋根です。
全体的によく手入れのされている印象。
掲示内容
この観音堂は、桁行き四間、梁間三間の茅葺き・寄せ棟造りの建物である。享禄2年(1529年)に前身の観音堂が焼失し、その後永禄元年(1558)に蘆名盛興が再興したといわれる。内部中央には、本尊である観音菩薩を祀ってある桁行き二間、梁間一間の内陣があり、正面は半蔀戸(はじとみど)、後方には張り出しの仏壇が設けてある。内陣のまわり一間通りは、参拝者がすわって拝む場所である外陣がある。本寺に残る伝承によると、かつて勝の前という女性が京から松島への旅の途中病のためこの村で倒れ、これを哀れんだ村人達が松島の勝景を一夜にして築き上げて慰めたところ亡くなり、後に父であった中将がその冥福を願って建立したと伝える。
御詠歌
陽照るとも山の氷はよもとけじ 里に時雨のあらんかぎりは
ひてるともやまのこおりはよもとけじ さとにしぐれのあらんかぎりは
四間:7272mm
三間:5454mm
寄せ棟造り:寄棟造(よせむねつくり)Wikipedia
二間:3636mm
一間:1818mm
半蔀戸:はじとみど。半分を外側へ吊(つ)り上げるようにし下半分をはめ込みとした、格子を取り付けた板戸
勝景:しょうけい。風景がすぐれていること。けしきがよいこと。また、すぐれてよいけしき。
景勝(景勝地)は見たり聞いたりしますが、勝景ってあまり馴染みがないと思ったら、景勝も新しい語でした。昭和時代頃迄は「形勝」という語しかなく、広辞苑などにも「景勝」は採録されていないようです。
宗像神社
道路を挟んだ向かいに神社がありました。
勝の前(旅の途中で亡くなった中将の娘の名)を尋ね来た中将の勧請といわれている。
所在地、地図
名称:勝福寺所在地:〒966-0017 福島県喜多方市 関柴町三津井前田630
駐車スペースは仁王門の隣(西側、喜多方市内側)に数台停めれます。
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