2021年7月25日(日)會津稽古堂多目的ホールにて開催されました。
お楽しみいただけたでしょうか。
ポパイとブルータスと澄んだ高い空
Kenjiとは、中学の同級生です。
彼は親御さんの仕事で会津にやってきたシティボーイでした。
まあ、会津ですから。この頃はまだ、爺さん婆さんの訛りも本格的な時代でしたから、どう見ても、どっから見ても本物の田舎だったと思います。
僕らは彼の仮住まいになる某コーポの屋上でひとときを一緒に過ごしました。
やがて屋上に行けなくなりましたが、あの素敵な時間が、今もたぶん、会津の空に記憶されている筈です。コーポの屋上には青空しかありませんでしたから。
僕らのいた時間
バブルが弾ける前で、日本がまだ行け行けの時代。
僕らは中学生で世の中のこともよくわかっていなかった、そんな時。
雑誌「ポパイ」は洒落てて、「ブルータス」は大人びていたかな。
コーポの屋上に持ち込んで、たわいのないことを言いながら過ごしました。
今も昔も、ショッキングピンクのシルクのマフラーは似合うことはなかったけど、もしかするとKenjiには似合うのかもしれない。着こなしは本人の自信と自覚が大切で彼にはそれがあります。
中学時代には大きな出来事がありました。
会津高校男声合唱団の「ゆうやけの歌」を生で聞いてしまった事。
僕らは定期演奏会で聞いたのですが、帰るときは違う人になっていたと思います。
高校生活は短い。毎年メンバーも変わります。一曲仕上げるのも数ヶ月から半年ほどしか時間がないはずなのに、定演は素晴らしい演奏で僕らを魅了したのです。
ポパイもブルータスもそのままなのに、世界は変わったのです。
やがてKenjiは会津高校男声合唱団に入り、音大に進み、そして会津に帰ってきました。
演奏会の案内
演奏会があります。
令和3年7月25日(日)14時開演 会津稽古堂多目的ホール
オール木下牧子作品による 新しい日本歌曲の演奏会『シリーズ第3回〜愛する歌』です。
やなせたかし作詞の『愛する歌』を木下牧子の作曲、金子 堅治の歌で。
ホームページから予約ができます。
お時間のある人は是非お楽しみ下さい。
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