10月31日(土)
福島県立博物館へ行ってきました。福島県立博物館は会津のお城、鶴ヶ城(若松城)に隣接していますので、紅葉を見がてら、企画展「発掘された日本列島」を見てこようと思ったのです。
ところが、密にならないように入場制限されています。
列になっているのに人は出てきません(回転してません)。
自分らは年間パスポートを持っているので入場券は買ってません。
この日の入場は諦めて、そのままお城に行きました。
11月1日(日)
人が並んでません。入場者数を少し増やしたようです。(でも、見終わって出てきたときは少し列ができてました)
見てわかったのですが、展示が充実していて、見応えがたっぷりなんです。
入場したらなかなか出てこないから、回転率はよくないわけです。
今日、並ばずに入場できたのはラッキーでした。
文化庁では近年、特に注目された成果を広く公開する「発掘された日本列島」展を毎年開催しています。
展示では日本列島に生き、地域の文化を繋いできた先人たちの多様な営みを出土品から見ることができます。
第26回目となる「発掘された日本列島」展は、福島県立博物館では17年ぶりの開催です。福島県立博物館では全国の個性あふれる約60の遺跡からの展示になっています。
(福島県立博物館でもらったパンフレットから)
2020年の展示予定(リンクはそれぞれの博物館でのアナウンスページ)
場所 | 開催日 | 最終日 |
東京都江戸東京博物館 | 令和2年6月6日(土) | 令和2年8月10日(月・祝) |
新潟県立歴史博物館 | 令和2年8月22日(土) | 令和2年9月27日(日) |
福島県立博物館 | 令和2年10月10日(土) | 令和2年11月15日(土) |
一宮市博物館(愛知県) | 令和2年11月28日(土) | 令和2年12月27日(日) |
中津市歴史博物館(大分県) | 令和3年1月16日(土) | 令和3年2月21日(日) |
(中津市歴史博物館は公式のアナウンスページが見つかりませんでしたのでトップページへのリンクとしました)
博物館によって料金は異なります。東京都江戸東京博物館は大人 600円ですが、51遺跡からの展示となっています(福島は大人 700円、約60遺跡)。展示スペースとかの問題がありますし福島では地域展も加わっています。パンフレットは博物館毎に用意するでしょうから予算も変われば入館料も異なるのかもしれません。
福島県立博物館 企画展案内が出ていました。
つれあいがイベントをチェックしていて、自分はついて行くだけなんですけど。
大抵の人も、事前に知って来ているとは思います。
毎回きて思うことですけど。博物館が会津若松にできるって決まったときは「なんだ、博物館か」って思いましたけど(昭和61年(1986)開館)。いろいろな企画展を見るにつけ、会津若松にあってよかったと思います。
入館の案内及び撮影について
入館のご案内
常設展 | 企画展 | |
一般・大学生 | 280円 (220円) | 700円 (560円) |
高校生 | 無料 | 無料 |
小・中学生 | 無料 | 無料 |
()は20名以上の団体料金
*展示室以外への入場は無料
*企画展チケットで常設展も見れます
*「ふくしま健民カード」の提示で常設展、企画展とも団体料金になります。
ふくしま健民カードは、健康づくりメニューやイベントなどに継続的に参加して基準ポイントを達成して市町村指定の窓口へ、達成した証明を持っていって「ふくしま健民カード」を発行してもらいます。
ふくしま健民アプリを使うと、目標ポイントになると「ふくしま健民カード」が画面に表示されるようになるようです。
展示室内での撮影について
「発掘された日本列島2020」展の展示品は、地域展を含め、すべて写真撮影可能です。
写真撮影のお願い
○撮影の際は、フラッシュやストロボ並びに三脚や自撮り棒は使わないでください。
○他の方が観覧してるときや混雑時は、撮影を少し待ちましょう。
展示構成
1 新発見考古速報
2 特集1「日本の自然が育んだ多様な地域文化」
3 特集2「記念物100年―我が町が誇る史跡・名勝・天然記念物―」
4 地域展「ふくしま古墳発掘フロンティア」
入場時にもらったパンフレットには、新発見考古速報で1〜7の番号が振られ展示と紐付けられてました。(リンクは福島県立博物館のサイト内のPDFになります。見てもらった方がわかりやすいと思います)
特集1「日本の自然が育んだ多様な地域文化」では8〜51の番号が振られ、日本地図上に何処で発掘されたものかわかるようになっています。
展示に貼られている番号とは紐づいてません、これは展示順なのでその順に回る目安になります。パネルにも番号が振られてますが、これも紐付いてはいません。
新発見考古速報
日本列島では毎年9,000件近い発掘調査が行われています。そうした調査の中で成果のまとまった注目の7遺跡、約2,000点が速報展示されています。
7遺跡
1.縄文時代:石船戸遺跡(いしふなと)、新潟県
2.弥生時代:八日市地方遺跡(ようかいちじかた)、石川県
3.古墳時代:ニホンザイ古墳、大阪府
4.古墳時代:伝法古墳群(でんぽう)、静岡県
5.古代:史跡 上野国多胡郡正倉跡(こうずけのくにたごぐんしょうそう)、群馬県
6.中世:史跡 聖寿寺館跡(しょうじゅじたてあと)、青森県
7.近世:愛宕山遺跡(あたごやま)、京都府
特集1 日本の自然が育んだ多様な地域文化
旧石器時代から古墳時代にかけての各地域の日本列島を織りなす多様な姿が紹介されています。
これがメイン展示です。8の白滝遺跡から51の百足塚古墳までが展示されています。
展示は、時代別です。
旧石器時代 8〜11
縄文時代 12〜24
続縄文時代・弥生時代 25〜32
古墳時代 33〜51
パンプレットでは、特集1「日本の自然が育んだ多様な地域文化」の縄文時代、8.史跡 北黄金貝塚(北海道 伊達市)の展示です。中のパネルを見ると「特集1縄文時代01」で順路番号は21になります。番号は合ってませんが関連はわかります。
縄文時代 西広貝塚(千葉県 市原市)
西広貝塚(さいひろ)からは縄文人の装身具が出土し展示されています。
動物や鳥、魚類の骨や角、歯。貝類などから作られています。
続縄文時代・弥生時代 雑餉隈遺跡(福岡県 福岡市)
雑餉隈遺跡(ざっしょのくま)からの出土品。手前にあるものは磨製石剣。奥にあるのが弥生土器壺で副葬品として出土しています。
発掘された日本列島2020 古墳時代
正面、馬のようなものは鹿で鹿形埴輪、土下(はした)古墳群からの出土(鳥取県 北栄町)
その左右に鳥形埴輪が置かれ、右のおんどりは長原古墳群からの出土(大阪府 大阪市)
左はトサカがないことからめんどりと考えられる百足塚古墳からの出土(宮崎県 新富町)
特集2 記念物100年 -我が町が誇る史跡・名勝・天然記念物-
記念物は、下記の総称です。その中でも重要なものは「史跡」「名勝」「天然記念物」に指定されます。
- 歴史上・学術上価値の高い遺跡
- 観賞上価値の高い名勝地
- 学術上価値の高い動物・植物・地質鉱物
全国各地に所在するこれらの記念物への様々な取り組みが展示されていました。
地域展「ふくしま古墳発掘フロンティア」
福島県 喜多方市灰塚山古墳の出土品は県内初公開です。
2011年から7年間にわたって学術発掘調査が行われ、木棺と石棺が発見されました。
木棺は朽ちて残っていませんが、太刀・青銅鏡・ガラス小玉・竪櫛が出土しています。
石棺からは、鉄剣とともに人骨が良好な状態で発見されました。
図録
図録は税込1,980円でした。
展示がものすごく充実していたわけですが、図録には多くが載っていないように思います。逆に展示では見れなかった発掘現場の写真などがあって楽しめます。
文化庁で作ったものです。72ページは少なすぎると思います。
福島県立博物館の図録は、10年過ぎたものは半額になります(多分、10年)。
つれあいが、半額になったものを買い漁っていたことがありますが、イヤイヤ (-_~;
図録漁りは楽しいのでお勧めです。
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