ウチダザリガニ(シグナルザリガニ) 見かけはバルタン風
見るからにバルタン星人なんですが、ウチダザリガニです。
バルタン星人は、正確にはセミにザリガニの爪をつけた宇宙人です。
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会、2003年の創立50周年記念出版『外来種ハンドブック』その付録資料)に選定されています。
ウチダザリガニの話です。
バルタン星人の話ではありません、フォッフォッフォッ。
ウチダザリガニは和名で、英名はシグナルザリガニ。
ウチダザリガニ とは?、名前の由来
そもそもは、農林省が北海道の摩周湖に放したアメリカ原産のザリガニ(1930年)。
その後、生息が確認されていなかったが、1957年、九州大の三宅グループによって発見される。
名前をつけるのに北大の内田 亨 先生が収集、整理されていたザリガニ標本が、種の特定に繋がった事による命名。
更にその後、各地で繁殖が確認された。
元は、シグナルザリガニ という種。
日本に生息する他のザリガニ、ニホンザリガニやアメリカザリガニに比べると大型。
滋賀県の今津町(現在は合併して高島市)の淡海湖に放流された個体は タンカイザリガニ と呼ばれ、ウチダザリガニの亜種と考えられていたが、現在は同じ種とされている。
参考:Wikipedia ウチダザリガニ
参考:Wikipedia タンカイザリガニ
裏磐梯エコツーリズム協会の2020年体験プログラムに参加
ウチダザリガニ生息調査(特定外来生物)
ウチダザリガニ調査と森のトレッキング 募集要項
日時 | 2020年10月22日(木)9時30分~15時00分 |
集合場所 | 裏磐梯サイトステーション |
定員 | 8名(先着順) |
参加費 | 1500円(税込) |
裏磐梯には、国外由来の外来種である「ウチダザリガニ」が生息しています。前日からカゴをかけておき、カゴを引き上げて中のウチダザリガニを計測・調査します。
計測・調査したザリガニは茹でて食べます。
午後は、レンゲ・中瀬沼をガイド付きでトレッキングです。
実施の様子が後日案内されました。
特定外来生物 外来生物法による規制
ウチダザリガニは特定外来生物に指定されています。在来の生物、環境に影響を及ぼすものとして、飼養、栽培、保管、運搬、輸入といった取扱いが規制されています。
生きたまま持ち帰ったりできません。また、飼育したりできません。
環境省の「何が禁止されているの?」が分かり易かったです。
捕ります
今回は、複数の場所にカゴを仕掛けてその繁殖状況、発育状況を調査しました。
移動(運搬)は規制されていて、腹ワタを抜いた上で他の場所へ動かしています。
裏磐梯サイトステーション
集合場所は裏磐梯サイトステーション。
レンゲ沼・中瀬沼探勝路に隣接した施設で、トイレが完備されています。
カフェ、ランチも提供されます。
ウチダザリガニの調査ですが、レンゲ沼・中瀬沼で行うものと思っていましたが、そうではありませんでした。裏磐梯の生息調査なので、他の沼へ行って調査をします。
受付後、集合して開会を行い、その後に車で移動となります。
堤防沼 採れる場所、餌
コロナの事もあって分乗して移動ではなく、各自での移動です。
裏磐梯のウチダザリガニは北海道に持ち込まれたものが、二次的に放流され繁殖しました。
裏磐梯は沢山の湖沼が繋がっていることから広く繁殖しています。
生息調査は幾つかのポイントを決めて、そこに網(籠)を沈めて置いて捕りました。
餌をいろいろと変えて様子を見ているということです。スルメとか魚の切り身とか。
北海道鹿の子ダム 福島県裏磐梯千葉県利根川水系におけるウチダザリガニの生息状況
測ります(計測) 1
調査では一匹づつ雌雄を確認。体長、頭〜胸を測ります。また、欠損があれば欠損箇所、抱卵していればその有無を書いていきます。
抱卵しているものは別にしておきます。後で、卵の数を数えるそうです。
雌雄は生殖器のあるのが雄、何もないのが雌です。
堤防沼では、2匹しか掛かってませんでした。
水温が低いと活動もしなくなるという話でした。
左爪がないものがいました。共食いをするので、欠損するらしいです。また、この後、左右の爪のサイズの異なるものがいましたが、これは生えて来るらしいです。
尻尾の真ん中を捻って抜いて、腹ワタを抜きます。
今回は、この後茹でて食べますので持っていきますが、生きたまま移動させられないので、生存できないようにします。
移動しました。
夏はここでじゅんさい取り体験を行うという池。
昔、釣り堀にしていて、そのころはウチダザリガニもいたそうです。
移動しました。
これから向かう場所の下流の沼です。
川を伝ってザリガニも移動するので、沼だけではなく川にもウチダザリガニはいるそうです。
移動しました。
ペンション とも の前の沼です。
こちらにカゴを2つかけていて、1つは空でしたが、も1つには沢山入ってました。
測ります(計測) 2 数えます
ウチダザリガニは脱皮をして大きくなります。
最初に堤防沼で見たほど大きなものはいません。調査をしていて、大きな個体は減っているという話でした。
参加者で手分けして計測をしていきます。
雌は気も荒いとか、手袋を爪で挟んできます。挟まれるとなかなか取れなくて大変でした。2人で1組になって計測と記入をしました。
抱卵しているウチダザリガニ。
抱卵したまま冬を越すそうです。
これを数えるのは大変そうです。卵はスタッフの方が後で数えました。
茹でていただく
移動している車が多いので、他の何箇所かはスタッフの方達だけで行かれ、そこそこの数になりました。
全部で120匹以上です。TVの撮影があって、TVクルーの方が数えました。
食べました、美味です、美味しい。
15分以上茹でる 寄生虫
「ペンション とも」で茹でていただきました。
寄生虫の心配があるという話です。15分以上茹でました。
5齢とかになると爪も大きいのですが、小さなものは爪まで食べようとすると大変です。
臭みもなく、カニのような匂いです。
味は濃厚で美味しい。
釣っても楽しいのですが、生きたまま持ち帰らず、食べて「駆除」して減らしてください。という話です。
Npo法人 裏磐梯エコツーリズム協会のFacebookに投稿されました。
午後はガイド付きトレッキングになりますが、その前に「ヒロのお菓子屋さん」へ行って、花豆モンブランを食べて来ました。(o^~^o)ウマウマ
ご一緒された方のブログを見つけたのでご紹介します。
所在地、地図
名称:裏磐梯サイトステーション所在地:〒969-2701 福島県耶麻郡北塩原村檜原小野川 原1092−65
所在地:〒969-2701 福島県耶麻郡北塩原村檜原曽原山1095−46
「ペンションとも」のデッキをお借りして茹でたウチダザリガニをいただきました。
このデッキの前に沼があります。いいところでした。
この日、午後のトレッキングの様子。
これは以前、2017.06に散策した時のものです。
ウチダザリガニ 生息地 全国分布 及び各地の分布状況
- 北海道(摩周湖,阿寒湖,支笏湖,釧路川,阿寒川等の道東各地の水系,天塩川水系、環境省 北海道地方環境事務所 野生生物課)
- 福島県(小野川湖,桧原湖,秋元湖、福島県資料-12)
- 滋賀県(淡海池)
- 長野県(東信地方、中信地方、南信地方の数か所の湖沼・河川「長野県版外来種対策ハンドブック」)
- 千葉県(利根川水系、2010年以降は未確認「千葉県環境生活部自然保護課)
- 栃木県(那須塩原市内で初めて確認「 栃木県内における外来種対策の取組事例等 」)
となっています。
国立環境研究所 侵入生物データーベース ウチダザリガニ
滋賀県の個体群はタンカイザリガニ(Wikipedia)と和名がつけられているようです。
情報が古いのか、以下にも生息が確認されています。
コメント
少し覗かせていただきました。
だいぶ行動的に活動されているみたいですね私も会津は月一位は
行っているので参考にさせていただきたいと思います。
これからも宜しくお願いします。
見ていただいてありがとうございます。
会津の中ばかりですが、行っていないところが多くて、教わりながらグルグルと周っています(^^)/
今回、暇なお父さんの投稿をリンクさせていただきましたが、異なる視点からの記事や写真でこのイベントの紹介に厚みが出ました、ありがとうございました。これからも宜しくお願いいたします(^.^)