ももべこが再登場のようです(2020.8.28)
弟が池袋で働いてますが、突然、電話をしてきました。
周りにコロナの発症者が出ていて、地雷原を歩くみたいになっていると言う話でした。マスクも消毒液も足りているそうですが、コロナ発症の話が半端無くて、行った店が「コロナの発症があったので閉めます」とか。
聞いたら、赤べこは無いと言う事なので送りました。気休めくらいにはなるでしょう。
赤べこに書かれた黒いマークは、ウイルス除け
赤べこのお尻とかに書かれている黒い丸です。江戸時代、天然痘が流行した時に、薬がなかったので、赤べこをお守りとして罹らないように、また罹った時の回復を願ったものです。お尻の黒い丸は「天然痘のアト」になります。
会津の赤べこ 疫病退散(ウイルス除け)
笑美(わらび)は荒井工芸所の直営販売店
赤べこを買うと言ってもどこで買っていいかわかりません。前に赤べこを買ったのは、子供のところに送った時ですが、たまたま行った店で目について送りました。
今回は、会津で張子を作り始めて140年以上(工芸所としては50年以上)の歴史を持つ荒井工芸所さんの販売を行われている、古布・民芸品 笑美(わらび)さんで購入しました。
古布・民芸品 笑美(わらび) さんの看板です。「赤べこ製造元」ってなっています。
微妙な角度の写真になってしまいましたが、お店は国道から少し入って、店舗入り口も引っ込んでますので、見落としがちかもしれませんが、先ほどの看板がありましたので迷う事はありませんでした。
歴史ある工芸所のお店ですが、店舗は新しいものでした、店舗兼住宅のようです。震災で蔵がダメになって建て替えたというお話です……蔵の解体費が大変だったとか。
お店の中で教えていただいたのですが、店舗入り口の左側の上から2段目の茶色のものは張子を作るときの木型だそうです。
店舗入り口から正面の陳列棚、赤べこメインですが、張子のお面などもあります。
何も背負っていない赤べこのほか、千両万両箱を背負った赤べこを万両べこ、米俵を背負った赤べこを黄金べこと呼ぶそうです。
柿渋ベコです。柿渋(かきしぶ)は、渋柿の未熟な果実を粉砕・圧搾し、それを発酵・熟成させて得られる塗料です。希釈して薄い色にはできますが、こんな柿渋色(そのまんまの名前ですが)になります。
お目当ての赤べこです。この中の小さい方から2番目の赤べこと、ここに写っていない、もう1サイズ小さいものの2つを買いました。
小さい方から2番目ですが、値段は一番安いです。手作り品の為、小さいものは作るのも大変な為、値段が逆転してしまうそうです。
赤べこ制作過程品です。
手前が、胴体で和紙の張り子で木型から割って外してくっつけたところ。この後、胡粉(ごふん)を塗って彩色されます。
茶色のは、柿渋で彩色されたものです。
会津の天神様です。会津の張子としては、会津の天神様や起き上がり小法師、お面も元々作られていて、その中でも「赤べこ」がとても有名になったというお話でした。店内には張子で作られた干支もありました。
荒井工芸所の赤べこが年賀切手モデルに採用。1961年(昭和36年)。
「通販で手に入りますよ」って言われて調べたら、確かに買うことができるようです。
5円切手です。
年代のかかった食器がありました。これも販売されているとのこと。
昔は普段使いの食器と人が集まった時の食器を分けていて、古い蔵には、人が集まる、晴れの日用の食器が10組、20組とあるので、そういうものをお出ししているというお話でした。
扇子も売られてました。扇子も貼られているのかと尋ねましたら、扇子は扇子職人さんの仕事で、こちらは京都の職人さんのお仕事というお話でした。
値段もすごいのかと思ったら、意外とお安く、右側のをつれあいが買いました。
扇子は夏の盛りよりは、初夏や初秋に買われるもので、今はシーズンではないのでお安くしておくという話でした。扇子は広げて置いてあるわけではなく、色も形も違うことから、広げて見せてくれました。
初夏:5月の初旬から6月の初旬の頃
初秋:8月の中旬から9月の上旬の頃
新型コロナの影響でオリンピックが開催できていないわけですが。
東京2020オリンピックエンブレムの青ベコとピンクベコがありました。
知らないところで、様々な影響があるのでしょう。
古布ではありませんが、ベコをモチーフにしたマスクも販売されていまして、栃木に住む妹の家用に5つ買って送りました。写真撮り忘れました。赤べこはウイルス除け祈願もありますので、ご利益がありますように。
古布・民芸品 笑美(わらび) さんでは、赤べこ体験学習で赤べこを作ることができます。
ウチにある赤べこも笑美(わらび)さんではない飯盛山にあるお店の体験学習で作った赤べこです。自分達で彩色したオリジナル赤べこを作って持ち帰れます。
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