蚕養国神社(蠶養國神社、こがいくに)
蚕養国神社(こがいくに)は会津若松駅から徒歩15分くらいのところにあります。
蚕養国という社名は全国でもここだけの唯一のものになります。
会津若松駅から蚕養国神社の近辺の道路は直交しない道路も多く、一方通行路もあってわかりづらいところにあります。
調べると、長野県上田市にも蚕養国神社があります。
会津の蚕養国神社が全国唯一の社名となるのは、延長5年(927年)にまとめられた、延喜式神名帳(えんぎしき じんみょうちょう)によるもので蝅養国神社と記載されています。
春 桜花祭・春季大祭が行われました(2022.4.19)
春季大祭は、養蚕成就を願う講社大祭でした。
講社とは、同じ神仏を信仰している人々で結成している団体、寄り合いの事で、「講」とも呼びます。
蚕養国神社を信仰する人々(講)で養蚕成就を願うお祭り(お祈り)をしていたということです。
桜花祭とあるように、現在は、峰張桜のお祭りになっています。
お祭りといっても祭事と言って神事です。
関係者(講)の方々と神職の方で神事が執り行われました。
式次第が手元にないので、正確な流れがわかりません。
修祓の儀(しゅばつのぎ)、清めのお祓(はら)いが行われます。
開扉の儀(かいひのぎ)があって神殿の扉を開けて神様に出てきていただきます。
献饌の儀(けんせんのぎ)で神前にお供えがされます。お神酒(どぶろく)がお供えされました。
祝詞奏上の儀(のりとそうじょうのぎ)で願いを読み上げられました。
コロナの終息や人々の安寧などが奏上されました。
参道 入り口
参道入り口は二つあり、この写真は西側の入り口。
社号標(神社名を石柱などに刻んで建てたもの)には、
「県社 蚕養国神社」とありました。
どぶろく祭り 幟
「どぶろく祭り」の幟です。
どぶろく製造の免許を持つ神社は、東北で10社のみ。
神社で酒造り、なぜか福島に集中 氏子らの心意気が支える伝統
お神酒を仕込むのは、映画「君の名は」でもありましたが、蚕養国神社神社では120リットル前後のどぶろくが仕込まれ、4月の春季大祭、6月の夏越しの大はらい、8月の例大祭で、参拝者らに振る舞われます。
石の大鳥居
参道を行くと、最初に石の大鳥居があります。
峰張桜(みねはり桜)が有名ですが、満開は過ぎて、平日ということもあって訪れる人はまばらでした。
石の大鳥居と、奥に見える朱の大鳥居の間に手水舎(ちょうずや)があります。
石の大鳥居を潜って振り返ってみたところ。
「どぶろく祭り」の幟と石の大鳥居の間、写真の左側に駐車場があります。
手水舎(ちょうずや)
参拝時の手水の正式な作法としては、
まず柄杓を右手に取り水を汲み左手にかけ、
(昨今はコロナ影響で、まず杓子を洗ってます)
次に柄杓を左手に持ち替え水を汲み右手にかけ、
最後にもう一度柄杓を右手に取り水を汲み左手で水を受け、口をゆすぐ。
はい、できていません。
鳥居を潜る時にも礼を忘れるし、参道の真ん中を歩くし(神様の通り道)、ごめんなさい。
朱大鳥居(赤い大鳥居)
社務所
社務所(しゃむしょ)には「どぶろく」が置かれて、
「御神酒 どぶろく お召し上がり下さい」とありました。
娘は、蚕養国神社の合格祈願のお守りでした。無事に合格し、無事に卒業しています。
拝殿
拝殿。
ここで桜花祭・春季大祭が行われました。
拝殿の奥(向かって右)に神饌所(しんせんしょ) となっています。
調べると、「神饌(しんせん、)を調理し格納する所」となっています。
拝殿と神饌所をつなぐ廊下。
アーチ型で面白いのですが、滑ったりしないかと心配。
そもそも、今は使われているのか?、どぶろくはここで作ったのでしょうか?
照宮御誕生記念碑、神楽殿
手前が照宮御誕生記念碑。
奥にあるのが神楽殿です。
夏越大祓・茅の輪くぐり(ちのわくぐり) 6月30日
茅(かや)で作られた大きな輪をくぐる「茅の輪くぐり」とは、「夏越大祓(なごしのおおはらえ)」に行われる神事です。
茅の輪をくぐることによって、生活の中で知らず知らずのうちについてしまった罪汚れを祓い除け、災害を被らず健康で幸せな生活が送れるように清らかな身と心に戻します。
という事で、罪や汚れを祓ってもらいました。
蚕養国神社(こがいくに神社)の大鳥居です。鳥居(とりい)は神域の結界ですから、この結界は強力そうです。
手水舎の読み方は、ちょうずや・ちょうずしゃ・てみずや・てみずしゃといろいろ読まれていて、どれでもいい感じです。自分は「てみずや」か「ちょうずや」です。
紫陽花が浮かべられていて、とても綺麗ですし、季節感がありました。
参拝の前に、ここで清めます。
最近は、新型コロナの心配もありますので、取手も洗ってます。
赤鳥居に茅の輪が設けられてました。
輪をくぐって、左に周って正面に戻り、輪をくぐって右に周って正面に戻り、輪をくぐって左に周って正面に戻ります。
図入りで助かりました。
蚕養国神社(こがいくに神社) 拝殿です。
閑静で厳かな雰囲気があります。
峰張桜(みねはりざくら) 市指定天然記念物
この日は(2019.04.20)はこの近くのお米屋さんでお米を買ったついでに峰張桜を見に来ました。
蚕養国神社、参道。鳥居の奥から入口方向
参道。右側に手水舎。
二つ目の鳥居。
赤鳥居の奥にあるのが峰張桜。
峰張桜(みねはりざくら) は天然記念物(エドヒガン)で樹齢が約900年以上で市指定天然記念物になっています。
古木で、根元は洞になっていますし、桜の花も少なめですが、可憐に咲いていました。
花見のシーズン中とはいえ、会津若松市内の町中もあって静かな佇まいで落ち着いて見れてよかったです。
お守りのご利益か、無事に進学が叶いました。
公式サイト
場所 住所、地図、ナビ用リンク (行き方/アクセス)
蚕養国神社(蠶養國神社、こがいくに) への ナビ用リンク (ナビ用の別画面が開きます)
下記の地図はあってますが、正しいルートを表示しません(2023.11)
駐車場
上記のナビ用リンクで門の所まで案内されるので、そのまま進むと、左側に駐車場があります。
名称:蚕養国神社(蠶養國神社、こがいくに)
所在地:〒965-0023 福島県会津若松市蚕養町2−1
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