習志野駐屯地、後期教育 自衛隊

めでたく希望が叶って、習志野で後期教育を受けている真ん中の子ですが、昨今の良い天気もあって毎日が地獄のようです。そうですよね、普通に20分も歩くだけでヘタるところを訓練しているんだから。

しかし、話を聞くにつけ思うことは、習志野での後期教育の目的って何だろうって事です。習志野空挺団は、全国を活動範囲とする部隊です。前線を引いて待ち構える地方部隊とは作戦内容が異なります。彼らに求められることは、「行け」と言われれば行き、「下がれ」といわれれば下がり、「右向け」といわれれば右を向く、そこに、部隊や自分の生死を分けかねない瞬間があって、そこに躊躇いや疑問に立ち止まる余地はないという事です。

「理不尽」に腹を立てるのはいいことですが、そもそも、軍事作戦(日本式には防衛作戦って言い換えるのかな)を自衛隊が行う事には「理不尽」がつきまとうと思います。一般社会人が言い立てる分には致し方ないにしても、作戦遂行中の自衛官が言い出しては困りますよね。
空挺団員には体力や作戦遂行能力があって当然、なので訓練についてこれないのは門外漢として、とすると、訓練をさせるのに理由をつける必要もない筈です。ところがいちゃもんの如く理由ををつけて追加訓練させるのは何故か、「理不尽」を飲み込めるか、否か。「理不尽」を飲み込めないで空挺団員になるのは、その人の不幸と思えばこそ、この訓練中に考えさせ選択させたいのだとしたら、合点がいくのではないでしょうか。

「理不尽」を飲み込めるか、否か。どちらに良いも悪いもありません。この点で強いも弱いもありません。ウチの子も悩んでいるようです。ただ、やり直しはありませんので、悔いの無い選択をしてもらいたいと願っています。

習志野駐屯地(ならしのちゅうとんち) 第1空挺団、特殊作戦群

習志野駐屯地には、第1空挺団と特殊作戦群の部隊があります。
第1空挺団は、特殊作戦群が創設されるまでは陸上自衛隊唯一の空挺部隊でした。
航空自衛隊の輸送機からの落下傘降下による空挺作戦や、陸上自衛隊のヘリコプターを使ったヘリボーン作戦を展開する能力をもった部隊です。
空から作戦地域へ投入される訓練を行っている部隊が空挺部隊(団)で、第2空挺団はありません。
基本、軽装で(銃器、弾薬を持って作戦地域へ展開。持てるものには限りがある)、せめて装備品は最新式にすべきですが、アーマー含めてひ弱です。陸自にもっと予算回すべきです。
降下は、必要最低限、ギリギリで行われます。落下傘の降下を見ていると余裕がありそうですが、落下傘(パラシュート)が開かない場合、予備傘を開く余裕(時間)が必要になり、それで助かるギリギリの高度で空中に放り出されています。
日本の訓練地域は狭いので、予定通りに飛び出さないと、訓練地域を超えたところに降下する可能性があるそうで、ビビって飛び出せない人がいると大変だという事です。
ちなみに、輸送機は300km以上で飛んでますから、1秒、2秒と遅れは大変、あっという間に訓練敷地外です。
車で、時速150kmとかで窓から手を出すと、もの凄い勢いを感じられます。
速度はその倍です。中途半端な飛び出しだと、飛行機の機体に叩きつけられます。
怖くても、勢いよく飛び出すそうです。

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