6月に大山祇神社に紙漉きに行って以来、和紙にとても興味がわきました。単純にすごく好きなものの一つになったのです。
世の中にはプチ体験できるものがいっぱいあります。プロになるには長い時間の修行が必要ですが、ちょっと楽しむ体験は、プロの仕事のファン作りにもなるのです。
とはいえ、だんだんズボラになってきているのか体験ものにそれほど心ひかれなくなっている自分がいました。なので正直なところ、6月の紙漉きも行くまでこれほどおもしろいとは想像していなかったのです。ところが実際に楮が生えているところをみて、紙漉き工程のチリより、叩きから体験させてもらうと、できた和紙が愛おしくてならなくなりました。
そんなプチマイブームになっている出ヶ原和紙の展示会があるとなると足を運ばねば、です。
展示は3部屋に分かれています。
最初の部屋は、西会津協力隊の滝澤さんの作品と、今年協力隊に入られ、滝澤さんと一緒に井ヶ原和紙の活動をされている大山さんの作品がメインにおかれています。
次の部屋は、プロの版画家の方々の作品。この部屋の水彩版画の色がそれはそれは美しく見惚れました。版画は化学物質の薬品を使うことも多いらしいのですが、昨今はSDGsが浸透し、アーティストの方も自然由来のものを選ぶ方も増え、ヨーロッパでは日本で主流の水彩版画の人気が出ているそうです。出ヶ原和紙のクリーム色かかった色合いに、水彩の淡い色がのることで醸し出す雰囲気。絵葉書として欲しくなりました。
展示場はクーラーはついていません。見るときは水分補給しながら、時々廊下に出て扇風機にあたってすずみながらみることをおすすめします。じっとみていたら時のたつのを忘れてしまいますので。
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